タクシードライバーを目指す方の中には「好きな車種に乗れるのか」と気になっている方もいるでしょう。実際には、会社ごとに導入している車両や配車方法が異なるため、希望どおりになるとは限りません。そこで本記事では、タクシー車両の種類や車種の選び方、会社選びで確認したいポイントを紹介します。
タクシーで使われる車両にはどんな種類がある?
タクシーにはいくつかの種類があり、乗車定員や車体の大きさによって分けられています。それぞれの特徴を知り、タクシー業界への理解を深めましょう。
小型車
小型タクシーは、全長4.6m以下、乗車定員5名以下の5ナンバー車に分類される車両です。 以前から一般的なタクシーとして広く利用されており、セダンタイプの車両を中心に運行されています。
近年は、ユニバーサルデザインを採り入れたJPN TAXIの普及が進んだほか、地域によっては軽自動車を使ったタクシーも導入されています。 車体が比較的コンパクトなため、狭い道路でも運転しやすく、住宅街などを走行する機会が多いエリアにも適しています。
中型車
中型タクシーは、5ナンバー車で全長4.6m以上、乗車定員6名以下の車両です。以前は小型車よりもひと回り大きな車両として区別されていましたが、現在では車両の規格や設計が変わり、小型車との違いはほとんどなくなっています。
現在のタクシーは、乗務員1名と乗客4名が乗車できる5人乗りの車両が主流となっており、小型車と中型車を明確に区別する場面は少なくなりました。そのため、現在の営業車両では両者の違いを意識する機会はあまりありません。
大型車・特定大型車
3ナンバー車は、大型車または特定大型車に分類されます。乗車定員6名以下の車両は大型車、7名以上の車両は特定大型車とされ、特定大型車は「ジャンボタクシー」と呼ばれています。
これらの車両は、大人数での移動や観光、空港送迎などで利用されることが多く、通常のタクシーよりも多くの乗客や荷物に対応できます。なお、車両区分の基準は地域によって異なる場合もあります。
希望する車種には乗れる?タクシードライバーの実情
「好きな車種に乗りたい」と考える方は少なくありません。しかし実際には、車種を自由に選べるケースはそれほど多くありません。ここでは、その理由について見ていきましょう。
基本的には会社が車両を決める
ほとんどのタクシー会社では、新人ドライバーや乗務員に対して、会社側が管理している車両を割り当てる形式をとっています。その日の営業状況やメンテナンスのスケジュールに合わせて車が決定されるため、特定の車に固執することは難しいのが現実です。
会社によっては、車両の入れ替えや配車計画が非常にタイトに組まれていることもあり、乗務する車両を固定しないスタイルをとっていることも珍しくありません。
希望できる会社もあるが必ず乗れるとは限らない
ただし、絶対に希望が通らないというわけでもありません。たとえば、特定の車種を専門に扱う部署やハイグレードな車両を担当するドライバーとして認定された場合には、希望する車種に乗れる可能性が出てきます。
また、会社によってはドライバーの意欲向上を目的として、可能な限り希望を聞き入れる体制を整えている場所もあります。もし特定の車に強いこだわりがあるのなら、面接の段階でそうした希望が叶う環境かどうかを確認してみることが大切です。
車種が豊富なタクシー会社を選ぶときのチェックポイント
多くの車種を保有している会社は魅力的ですが、選び方を間違えると後悔することもあります。求人を探す際は、以下の点に注目してみましょう。
業務内容の確認
保有車両が多いということは、それだけ多様な業務があることを意味します。自分がどのような仕事に就きたいのかを明確にすることが重要です。
一般の流し営業がメインなのか、それとも特定のVIP送迎を想定しているのかによって、必要な車両やスキルが変わってきます。会社説明会などで、どの業務にどの車種が使われているのかをしっかりと確認しておきましょう。
燃料供給方法の確認
タクシー車両はLPガス車が主流ですが、なかにはハイブリッド車なども導入されています。ガスの充填所であるLPガススタンドまでの距離や充填にかかる手間は、日々の業務効率に直結します。
車種が豊富であっても、自分が担当するエリアや車両の燃料事情が自分にとって働きやすい環境かどうかをチェックしておきましょう。
メンテナンス体制の確認
多くの車両を抱える会社では、車両のメンテナンスが適切に行われているかどうかも大きなポイントです。車両の不具合は営業活動を止める原因になります。
整備工場が自社にあるのか、それとも外部委託なのかなど、安心して車両を預けられる管理体制が整っているかどうかを事前に調べておくことが、長く安定して働くためのコツといえます。
まとめ
タクシードライバーが乗る車種は、基本的には会社の運用ルールによって決まります。車種が豊富な会社でも、希望どおりの車両へすぐに乗れるとは限りません。そのため、求人情報だけで判断せず、担当車両の決め方や希望を出せるかどうかを事前に確認することが大切です。タクシードライバーになって乗りたい車種がある場合は、導入車両だけでなく配属条件や運用方法までしっかり確認し、自分に合った会社を選びましょう。