タクシードライバーはさまざまな乗客を乗せ、走り回るのが仕事です。車の運転が好きな人、接客好きな人にとっては魅力的な仕事です。また頑張り次第では高収入も期待できるため、やりがいが大きい仕事でもあります。今回はそんなタクシードライバーを志望する未経験者が、タクシー会社へ提出する履歴書の志望動機の具体的な書き方を紹介します。
タクシードライバー志望者の志望動機の具体的な書き方
履歴書は応募者の学歴や職歴、取得資格などをはじめとした特徴をギュッと凝縮したものです。タクシー会社側としては一緒に働く仲間を履歴書の内容から読み取り、選考しなくてはなりません。そのため「ドライバー向き」と判断してもらえるアピールが効果的です。
タクシードライバーは時として深夜や早朝の勤務など不規則な働き方をするケースもあるため、体力があり健康な人が望まれます。体力や健康に自信がある場合の志望動機の書き方の一例は以下です。
【例文】
日頃から水泳・ジョギングなど積極的な体力づくりに励んでおり、体調管理を徹底しております。病気とも無縁で、体力・健康いずれも自信があります。常に安全運転を心がけており、今まで一度も事故を起こしておりません。貴社でこれらの長所を最大限に活用したいと思い、志望いたしました。
また、会社のルールに則って動ける真面目さや几帳面さ、乗客や同僚と円滑にコミュニケーションがとれる社交性なども大切です。以下のように、前職での経験や培った能力をドライバー業務に活かせることをアピールするとよいでしょう。
【例文】
前職では5年間宿泊施設のフロント業務をおこなっていました。さまざまなお客様のご要望に応じ、楽しく充実した時間を過ごせるよう努めてきた経験を発揮いたしたく応募いたしました。貴社の企業理念のもと、お客様との一期一会を大切にしながら、快適な移動時間を過ごしてもらえるよう丁寧な接客サービスを心掛けて参りたいと考えております。
履歴書を作成する際には「所有する経験・スキルをドライバー職務にどのように活かしていくか」や「タクシードライバーのどのような点に魅力を感じているか、採用後はどのように働いていくか」といった展望を具体的に示すことで、会社側に強くポジティブな印象を与えられます。
職務に適したタクシードライバーとしての特長をアピールしよう
どんな職業にも適性があります。たとえば、高齢者や病気の人々と接することが多い介護士であれば、思いやりや同情心があることや、他の医療専門家や介護チームと問題なく連携できる協力・チームプレイ精神をもつ人に適性があります。
もちろんタクシードライバーにも向いている人・向いていない人があります。以下に挙げるタクシードライバーの職務に適した特長がある人は、履歴書でアピールすることをお勧めします。
ドライバーに向いている人の特徴一つ目は「コミュニケーション能力が高い」ことです。タクシードライバーはさまざまな乗客と接する機会が多いため、コミュニケーション能力が重要です。
コミュニケーション能力の高さというのは「面白いトークができる」ことではありません。自分の言葉をわかりやすく相手に伝えることや、聞き上手で相手の話を引き出せること、会話の題材となるネタをストックしていること、相手に共感できることなど「会話のキャッチボール」ができることです。
乗客と円滑に対話し、リラックスした雰囲気を提供できることが求められます。同様な特長に「親しみやすさ」があります。謙虚で誰に対しても優しい人、明るく話しかけやすい人などが該当し、顧客サービスの向上に寄与します。
次に「地理的知識がある」こともタクシードライバーとして重要です。今どきのタクシーにはカーナビが搭載されていることが多いものの、積極的に使われることはあまりありません。理由はカーナビの推奨ルートが必ずしも乗客の要望を満たすものではないためです。長距離利用客の運搬の際にはカーナビが有効なケースもありますが、活動拠点である地元の地理はドライバーの頭の中に入っているのが理想です。
交通渋滞や乗客とのトラブルの際に必要となるのが「忍耐力の高さ」で、冷静でストレスに強いことや温厚であることも適性があります。「安全意識」や「車のメンテナンススキル」もポイントの高い特長です。タクシードライバーは交通ルールを守り安全性に配慮できることが重要です。
また、基本的な車両メンテナンス知識やスキルがあると重宝されます。その他「自己管理能力」も、働き方の自由度が高いタクシードライバーには必要です。自分のスケジュールを管理し、効率的に働けるタイプが適しています。
志望動機を書く際の注意点
志望動機を書く際には、タクシードライバーを選ぶ理由として説得力があるかが大切です。体力や健康面に自信がある、コミュニケーション能力が得意である、地元の土地勘がある、運転技術が高いといった各スキルはタクシードライバーにとって必要ですが、スキルのアピールだけでは不十分です。タクシードライバーという職種に感じる魅力について触れつつ、所有するスキルをタクシードライバーでどう活用していくかまで伝えるようにしましょう。
まとめ
タクシードライバーの志望動機の書き方やアピールすべき特長について紹介しました。タクシードライバーの職務に適した特長として「健康」「体力がある」「コミュニケーション能力が高い」「自己管理能力が高い」「地理的知識がある」「忍耐力がある」「安全運転」などがあります。これらの特徴や資質を備えている人は、タクシードライバーとしての役割を成功させる可能性が高いでしょう。
志望動機を書く際には特長のみをアピールするのではなく「タクシードライバーという職務に感じる魅力」や「特長をどのように職務に活かすか」まで伝えることが大切です。