タクシードライバーにノルマはある？

タクシードライバーは、ただお客さんを乗せて車を走らせるだけでなく、実際には、さまざまな業務がある職業です。また、未経験でも転職しやすいということもあり、求職者にとっては、魅力的な職業ともいえます。今回は、そんなタクシードライバーには、ノルマがあるのかという話や給料との関係などを解説します。

タクシードライバーのノルマ

まず、実際にタクシードライバーは、ノルマがあるのかということから解説します。結論からいうと、タクシードライバーには、基本的にノルマは存在しています。しかし、達成しないと給料が出なくなるというような厳しいものではなく、こちらのノルマは、歩合給が支給されるための必要最低売上を指しています。

そのため、この売上を達成できなくても、給料がきちんと発生するので、安心してください。タクシー業界では、そんな売上目標のことを足切りと呼んでおり、こちらの足切りというのは、タクシードライバーにとって重要なものであり、こちらの足切りのラインを超えることで、歩合給が発生するのです。

なぜノルマがあるのか

それでは、なぜタクシードライバーは、ノルマがあるのでしょうか。こちらでは、その理由について解説していきます。

ノルマがある理由として、タクシードライバーが仕事をさぼらないようにするためです。タクシードライバーの仕事は、基本的に1人の自由行動となります。そのため、極端にいうと、さぼることができてしまいます。そのため、仕事中にさぼる人がいないように、普通に働いていれば達成できるであろうラインとして、ノルマを設定しているのです。

また、仕事をしない人が給料を貰えてしまうと、真面目に働いている人が損をしてしまい、モチベーションの低下にもつながります。このようなことを防ぐためにも、ノルマは重要となるのです。

以上のことを踏まえると、こちらのノルマは、ノルマというよりも、ある程度の売上を確保して、ドライバーのモチベーションを保つための手段と考えた方がよいでしょう。

タクシードライバーのノルマと給与について

次にタクシードライバーのノルマと給与の関係などについて解説していきます。

上記でもお伝えしたとおり、こちらでいうノルマは、モチベーションを保つ手段のような扱いになります。そのため、これからタクシードライバーを目指している方で、「ノルマを達成できなかったらどうしよう」などと、心配になる必要はないでしょう。

とはいっても、ノルマを達成すれば、歩合給が発生するので、達成させた方がいいというのは事実になります。そもそも、ほとんどのタクシー会社では、固定給＋歩合制を採用しています。

固定給は、あらかじめ会社から保証されているものであり、歩合給は、足切り以上の売上を達成して、発生するシステムとなります。タクシードライバーは頑張り次第で、大幅な収入アップが見込める職業であり、頑張っている人が報われるシステムが作られているといえるでしょう。

完全歩合制の会社もある

先ほど説明したとおり、多くのタクシー会社が固定給＋歩合制を採用しているのですが、なかには、完全歩合制という会社も存在しています。こちらは、その名のとおり、お客さんを乗せれば乗せるほど、収入が増えていきます。なので、固定給＋歩合制よりも、本人の頑張りがそのまま反映されると考えた方がよいでしょう。なので、こちらの完全歩合制は、とにかくお金を稼ぎたい人や体力に自信がある人におすすめです。

ノルマがあることのメリットとデメリット

最後にノルマがあることで、発生するメリットとデメリットについて、解説します。これからタクシードライバーを目指したいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

ノルマがあるメリット

メリットとして、先ほどから説明しているとおり、ノルマがあることで、本人のモチベーション維持につながります。ノルマがあれば、本人も気持ちが引き締まり、ノルマを達成しないといけないという気持ちになるので、仕事にやりがいを感じることができるかもしれません。

また、ノルマは基準値のようなものなので、そこを常に達成しておけば、会社からの信頼や評価も上がっていき、将来的にも給料が上がっていく可能性があります。

ノルマがあるデメリット

ノルマがあるデメリットとして、達成できないと、ボーナスや歩合率が下がる可能性があるということです。先ほど、ノルマが達成できなくとも、給料は発生するとお伝えしましたが、それは固定給についてのものであり、ボーナスとなると、話は変わってきます。

ノルマを達成できてないと、周りよりも働いていないと判断されて、評価が低くなり、ボーナスや歩合率を下げられてしまう可能性があるので、注意しましょう。

まとめ

今回は、タクシードライバーのノルマについて、解説しました。タクシードライバーの仕事を未経験で始めた方は、最初のうちは、ノルマを達成できないかもしれません。なので、評価を下げられてしまわないか不安な方は、転職する前のタクシー会社選びがとても重要になってきます。

なるべく平均給与が高い会社を選ぶなどして、自分に合った営業方法を、早めに身につけていくことをおすすめします。