タクシーの保険はどうなっている?ドライバーとして働く前に知っておきたいこと

公開日:2026/01/15  
タクシーの保険はどうなっている?ドライバーとして働く前に知っておきたいこと

タクシードライバーの仕事に興味はあるものの「事故を起こしたらどうなるのか」「保険は自分で入るのか」と不安を感じる方も多いでしょう。タクシーは毎日長い距離を走る仕事のため、保険の仕組みも一般の車とは異なります。本記事では、タクシーに関わる保険の種類やドライバー自身の補償について解説します。

タクシーに必要な保険の基本

タクシーは「運転する仕事」である以上、万が一の事故に備えるための保険が欠かせません。個人で入るものではなく、基本的にはタクシー会社がまとめて加入し、会社として備えているケースがほとんどです。

法律で決められている自賠責保険

タクシーに限らず、すべての車は自賠責保険への加入が義務づけられています。この保険は、事故で相手をケガさせてしまった場合など、人の被害に対して最低限の補償をするものです。

ただし、車や物が壊れた場合の修理代まではカバーされません。そのため、自賠責保険だけでは十分とはいえず、次に紹介する保険が必要になります。

自賠責では足りない部分を補う任意保険

任意保険は、自賠責保険では補えない部分をカバーするための保険です。たとえば、車をぶつけてしまったときの修理代や、高額な賠償金が発生した場合などに対応します。

タクシー会社では、対人や対物の補償がしっかりした内容で加入しているのが一般的で、営業を続けるためには事実上、必ず必要な保険といえるでしょう。

タクシー業界ならではの共済保険

タクシー会社の中には、保険会社ではなく、業界団体が運営する共済制度に加入しているところもあります。これは、同じ業界で働く人同士が助け合う仕組みで、補償内容は任意保険とほぼ同じでも、保険料が割安になることがあります。

どちらを選んでいるかは会社によって違いますが、ドライバー本人が個別に選ぶケースは少ないのが実情です。

一般の自動車保険との違い

タクシーの保険は、マイカー用の保険とはいくつか大きな違いがあります。日常的に仕事として走る分、リスクの考え方も変わってきます。

保険料が高めになる理由

タクシーは走行距離が長く、事故の起こる可能性も高いと考えられています。そのため、保険料は一般の保険よりも高めに設定されることが多いです。

ただし、その分だけ補償内容も手厚くなっており、大きな事故にも対応できる仕組みになっています。

業務用として計算される保険の条件

自家用車の保険では「通勤に使う」「遠出が多い」などの使い方によって保険料が変わりますが、タクシーの場合は最初から業務利用が前提です。何日働くか、どのくらい走るかといった条件も、保険の仕組みに組み込まれています。

そのため、個人の使い方によって細かく変わることはあまりありません。

事故後の対応を任せられる安心感

タクシー事故が起きた場合、当事者同士でやりとりするのではなく、保険会社や共済の担当者が間に入って対応してくれます。示談交渉なども専門の担当者が進めるため、ドライバーがひとりで悩みながら対応する必要はありません。

精神的な負担が少ないのは、大きなメリットといえるでしょう。

事故を起こしたときの責任はどうなる?

タクシーで事故が起きた場合、その責任は原則として会社が負うことになります。以下でくわしく解説します。

基本的には会社が対応する

業務中に起きた事故については、タクシー会社が責任をもって対応します。高額な賠償が必要になった場合でも、会社が加入している保険で支払われるため、ドライバーが多額の請求を直接受けることはほとんどありません。

この点は、タクシードライバーが安心して働ける理由のひとつです。

例外的に注意が必要なケース

ただし、どんな場合でもドライバーに責任がないわけではありません。飲酒運転や重大な違反があった場合などは、会社から損害賠償を求められる可能性もあります。

また、保険の補償範囲を超えた部分が発生した場合、自己負担になることも考えられます。入社前に、会社のルールや補償内容を確認しておくことが大切です。

ドライバー自身のケガはどう補償される?

事故でケガをした場合、相手だけではなく自分自身の補償も気になるところです。以下で補償についてくわしく見ていきましょう。

労災保険による補償

タクシードライバーは会社に雇われて働くため、労災保険の対象になります。仕事中の事故や、通勤途中のケガなどについては、治療費が全額補償されます。

さらに、仕事を休まなければならなくなった場合でも、一定の手当が支給されるため、生活面の不安を軽減できるでしょう。

会社独自の保険でさらに安心

会社によっては、労災保険に加えて、独自の団体保険や共済に加入していることもあります。これにより、入院時の補助やケガに対する上乗せの補償を受けられるケースもあります。

補償内容は会社ごとに異なるため、求人情報や説明会で確認してみましょう。

まとめ

タクシーの仕事には、事故やトラブルへの備えとして、さまざまな保険が用意されていることを紹介してきました。自賠責保険や任意保険、共済制度など、会社がしっかりと加入していることで、ドライバー自身が大きな金銭的負担を抱えるリスクは低く抑えられています。さらに、労災保険や会社独自の補償によって、万が一ケガをしても生活を支える仕組みが整えられています。保険の仕組みを正しく知ることで、不安なく働くことができるでしょう。タクシードライバーの仕事に興味をもった方は、こうした補償内容にも注目しながら、タクシー会社の求人をチェックしてみてください。

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