タクシードライバーは、自然災害や乗客への対応、事故などで突発のトラブルに見舞われやすいです。そのため、いざトラブルが発生した時に、冷静に対処できるように対処法を身につけておかなければなりません。今回は、そんなタクシーでありがちなトラブルと、その対処法について、詳しく解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
気象条件や渋滞によるトラブルへの対処法
こちらでは、さまざまなトラブルが発生した際の対処法について、解説していきます。たとえば、気象条件では、急な大雨などが原因で、冠水や土砂災害が発生してしまうと、交通状況に大きな影響を与えてしまいます。しかし、急な大雨や土砂災害などは、予測するのが難しく、事前に対処しておくには限界があります。
そんな時に便利な対処法がカーナビです。カーナビのなかには、ドライバーの視認性を低下させる50mm/h以上の大雨をカーナビ画面上に直感的に分かるようにエリア表示してくれる機能を搭載しているものがあります。ピンポイントで大雨を確認できれば、冠水した道路に遭遇する確率も低くなり、土砂災害にも気をつけられるはずです。
渋滞によるトラブル対処法
タクシードライバーをするうえで、渋滞は避けては通れない問題となってくるでしょう。そのため、こちらでは、渋滞時に注意すべきポイントや渋滞に巻き込まれないための方法などを解説します。
まず、渋滞にはまってしまった場合に起きるトラブルとして、事故につながりやすいという点があります。渋滞になってしまうと、長時間の運転になるケースが多いため、集中力が低下して、注意力が散漫になる恐れがあります。
また、眠気なども同時に襲ってくるため、事故を起こしてしまう危険性が高まります。なので、前の車だけでなく、周囲の状況を把握しながら、集中力を切らさないようにしましょう。また、車内でもできるストレッチやガムを噛むなどして、眠気を防止するのもおすすめです。
乗客の不快行為への対処法
次に乗客の不快行為への対処法について、解説します。タクシードライバーをしているうえで、1番多いのが乗客とのトラブルです。泥酔した乗客が暴れて逮捕されるなどというニュースを、皆さんも見たことがあると思います。そんな乗客とのトラブル事例と対処法を下記でいくつかまとめたので、ぜひ参考にしてみてください。
乗り逃げ
乗り逃げなどは、乗客とのトラブルのなかでも代表的なものの一つとなっています。乗り逃げは、目的地に着いたら、料金を支払わずにそのままいなくなってしまうことを指します。こちらは、警察に被害を届け出る必要があるなど、事後処理が面倒なトラブルとなります。
乗り逃げを防ぐための対処法としては、乗客が料金を支払うまで、ドライバーの方は扉を開けないようにすることなどが挙げられます。
泥酔している乗客の対応
泥酔している乗客とのトラブルも多いことで有名です。泥酔して何を言っているかわからない状態で乗られると、行き先がわからない場合があり、ドライバーの方も困ってしまいます。また、寝てしまってなかなか起きなかったり、車内で嘔吐されてしまうと、その日の仕事に大きな影響が出てきてしまいます。
このような乗客への対処法として、乗車拒否が有効です。道路運送法を第十三条という規定で、対応が不可能な乗客に対して、乗車拒否が可能となります。
暴力をふるってくる
乗客のなかには、暴力をふるってくるような人間がいるかもしれません。そのため、暴力を振るわれそうになった時点で、防犯ブザーを鳴らし、すぐに安全な場所まで逃げましょう。そして、安全な場所であることを確認したら、必ず警察に通報しましょう。
急な車のトラブル時の対処法
最後に急な車のトラブル時の対処法について、解説していきます。常に点検を実施していても、車は急に故障してしまう時があります。たとえば、タイヤがパンクして運転できなくなる場合や決済機器が故障して会計できなくなるケースも報告されています。
このようなトラブルが発生した際の対処法としては、速やかにタクシー会社に報告することです。その後は、タクシー会社から指示を受けて、指示どおりに行動していきましょう。また、現場でできる復旧活動を実施します。それができない場合は、一度会社に戻るというのも1つの対処法となります。
事故の場合
タクシードライバーは、運転している時間が長いため、事故に合うリスクも高いです。事故によっても過失がある場合とない場合がありますが、どちらも安全確認と警察への通報、そして営業所に連絡して、警察に立ち会ってもらうという対処法は変わらないので、よく覚えておきましょう。
まとめ
今回は、タクシーでありがちなトラブルと対処法などを中心に解説していきました。人とのやり取りがある仕事は、トラブルが発生しやすく、タクシードライバーも例外ではありません。
なので、ストレスを感じることもあるかもしれませんが、優しいお客さんや話していて楽しいお客さんもいるので、自分でやりがいを見つけながら、あまり気を張りすぎずに仕事に取り組んでいきましょう。そして、トラブルが発生した際には、ぜひ今回紹介した対処法を実践してもらえたら、幸いです。